最近聴いて良かったアルバム クラシック編
もっぱらサブスクストリーミングで音楽を聴いていますが最近はApple Musicでハイレゾ配信が始まったりと、音楽好きには良い時代になりました。
音の良いTidalというMQAで聴けるサービスがあり、日本からの登録がややハードルが高かったり月額が19$と高めだったりしますが、44.1kHzのCDを3000円出して毎月何枚か買っていた時代と比べると恐るべきコストパフォーマンスだと思います。
サブスクで何でも聴ける分逆にコアに聴かなくなった、一つのアーティストへの深堀りが減った、という声も聴かれますが結局聴く人は無限に聴いているので結局そこで聴くのを辞める人はそれほど音楽を聴くことへの執着があまり無いのだと思います。
そういうお前はどうなんだと言われるとTidalとApple musicをその月の気分で使い分けています。
Apple MusicはUIがTidalやSpotifyと比べて洗練されておらず、ミックスリストやサジェストが弱いのでやや高いなと思いつつTidalを使っていたのですが、結局ミックスリストなどで聴く場合そこまで高音質に拘る必要も無く、それだったら聞き流す場合Youtubeとかで良いなと思い、今月はTIdalをお休みしてApple Musicをまた契約しました。
Tidalもユーザー情報は残っていてライブラリも保管されているので気軽に再契約出来るのが良い点です。
基本的に好きなアーティストのアーティストページをチェックしたりオーディオブログで推奨番とされているものを調べて聴いています。
これもちょっと気に入らない演奏でもCDを買ってる訳でないので財布にノーダメージでありがたいです。今気に入らなくてもライブラリに保存しておけば後で聴いてやっぱり良かった、ということもあります。
前置きが長いのでそろそろ良かったCDに移ろうと思います。
Leonidas Kavakos Bach: Sei Solo
圧倒的クリアな美音と深い解釈が特徴のKavakos氏の待望のバッハ・無伴奏の全集です。
半音下げのバロックチューニングでピリオド奏法を意識した演奏なので好き嫌いはあるかと思いますが、バッハの無伴奏としての完成度、解像度は抜群です。
装飾音符が多いので音高音大生の参考になるかと言うと微妙ですが、聴いてる文には素晴らしいです。
楽器はいつものストラドを半音下げでやってるのかはたまたバロック専用楽器を使っているのかわかりません…ジャケットを見た感じ弓は普通のモダン弓に見えますが、サブスクの弱点はブックレットが読めないのでその辺の深い情報を得にくいことでしょうか。
超天才マイケル・レビンのパガニーニです。彼は才能は凄まじかったものの精神病に悩まされ若くして亡くなっています。なので比較的近年のアーティストですがヴァイオリンオタクじゃなくと知らないのが残念です。
どの曲も完璧な技巧でいとも簡単そうに弾いてしまう所が圧巻です。ちょっとピッチが高め(アルバム通して。音程の悪さではなくチューニングによるもの)で一瞬違和感があるのですがとにかく技巧が凄まじく正確なのですぐ慣れます。
正統派な解釈で学習段階のお手本にもおすすめです。最近のパガニーニの録音は自由に弾きすぎるものが多くてちょっとやりすぎ感というか技巧のひけらかしを感じてしまいますが、そういう心配もなく楽しめると思います。
音質も古いアーティストの割に良くオーディオ的にも楽しめます。
イーヴォ・ポゴレリチ Chopin
最近ショパンコンクールが有った影響で特集などで知った方も多いのでは無いでしょうか。
当時の演奏は若さもあり凄まじいエネルギーの演奏でしたが、このCDのフレージングはかなり丁寧です。
非常にゆっくり間をとって演奏しているので新しい解釈と言えると思います。
以上です。クラシックはリスナーが少なくレパートリーも基本決まったような所ですが弾き方や解釈が無限にあるので中々侮れません。
またCD紹介の記事はたまに書いていこうと思います。